理事長所信

60代理事長 今野翔 

「はじめに」


2019年から猛威を振るった新型コロナウイルスによって、今迄に類を見ない経済の衰退がありましたが、その後の世界経済は史上最速で持ち直したかのように数字上は回復しました。パンデミックの影響とは裏腹に飛躍した企業も多く出ましたが、その裏では消費の低下、就職率の低下、実体のない経済成長、そして新型コロナ対策に充てた国庫金の減少に伴う充当方法に未来への不安は募ります。しかし、戦後復興を見事成し遂げた先人達のように、この時代のうねりを我々は越えねばなりません。

我がまち秦野は人口減少が進み、若者の減少が進んでいます。一つ確かなことはいつの時代もその時代を牽引したのは青年でした。まちを発展するためには多くの若者が集まり議論する場と、激動の時代に合わせながら変化し活躍できるための環境を作ることが必要なのです。我々秦野青年会議所の活動や運動も大きな変化が生じています。WEB会議や、対面で行わないまちづくりなど、コロナ禍以前では信じられない変化が生まれ、その新たな変化と同時期に、多くの新たな会員が加わりました。彼らは力強く、革新的で、新しい息吹を運んできました。しかし、経験年数が浅いが為、失敗も多くありましたが、その度に彼らは試行錯誤を繰り返しながら大きく成長しようと努力を惜しみませんでした。彼らの力強さは我々をも巻き込み、初志を思い起こさせ、当青年会議所に力の源と未来への希望が運ばれました。今、我々には大きな転換期が訪れているのです。私はこの転換期に己を成長させることが、秦野のまちの繁栄に繋がると確信しています。


我々が成長するためには早い時代の流れに遅れてはなりません。その為には先を見据え、歩む環境と道を整えなければいけないのです。取捨選択を行い、自由な発想で軽快且つ堅実に走り出せる組織を組み創る必要があります。更に、人を成長させるのは人との係りでしかありません。環境を整えることで必然的に道が拓き活動が活発化し、そこに生まれる人と人との摩擦こそ、お互いを成長させ、人生をも豊かにしてくれるのです。


「木組みは人の心組み」


宮大工に伝わる一節から抜粋した言葉です。この言葉には、大事を成すには適材適所の役回りを与える人選と、個々の気持ちを汲んで一つのチームにまとめ上げることが大切だということを伝えています。

洗練された組織でお互いの心が上意下達だからこそ信用し、尊重し、協力し合い、切磋琢磨し、その強い結びつきこそ「明るい豊かな社会」を創造する力を育むのです。加速する時代の先を我々Jayceeが進まねばなりません。ニューノーマルな時代を進み続けるため、今こそ前を向いて一歩を踏み出しましょう。不安や迷いもあるでしょう。しかし、その一歩こそ希望の一歩です。自分を信じ、仲間を信じ、歩み出すことが秦野の発展に大きな変化を組み上げる始まりとなると信じています。

「心を組む組織」

20代の若者は時代の潮流に逆らわず軽快に生きる術を自然と身に付けています。物や会社に縛られる時代は過去のものになろうとしています。これからの青年会議所を担っていく若者に、

我々ができることは、必要な知識と経験を与え、取捨選択をしていくことです。青年会議所活動もWEB会議とデジタルデータを活用することで、どこにいても活動できるようになりました。今後、さらに加速する時代を見据え、ICT化を進めながら、活動場所の是非も問う必要があります。捕らわれる物のない自由な発想こそが今後のまちづくりやSDGsの進展には必要なのです。また、若い世代はまだまだ運動の経験が浅いので、行政、民間企業との連携方法や、広い地域での関わり方など青年会議所だからこそできる経験をさせる必要があります。青年会議所活動の知識と経験を与えることで、能動的に活動し、運動を自ら発信する力が身に着くからこそ、新しい運動を考え、SDGsを達成しうる大きな一歩を踏み出すのです。


「人々の心が組み合うまちづくり」


度重なる緊急事態宣言により、活動が制限されて衰退していくまちと、対面を控え、マスクを付けなければならない日常で、人々の笑顔が見えづらくなっています。先の見えない不安のなかで、我々が提供すべきは楽しむ機会と小さなコミュニティでのコミュニケーションを分かち合い、経験を共有できるまちづくりこそ求められています。また、まちの魅力に触れる機会の少ない今こそ、若い世代を中心に秦野の魅力を再認識してもらう必要があるのではないでしょうか。秦野の魅力を見つけながら、それを分かち合う機会を提供することが、子供たちの心を育み、大きく成長する芽を作ることが、まちに繁栄をもたらすのです。

また、昨年開催された東京オリンピックですが、世界の代表選手が一堂に会し、スポーツで正々堂々競い合う姿勢に清々しい気持ちを覚え、選手の活躍に胸を熱くしたのではないでしょうか。やはり、スポーツは人の心を育む源になりうるのではないでしょうか。体を動かし競い合うことが心を育くみ、育まれた心が街を成長させるのです。当青年会議所では「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」という恒例行事があります。新型コロナの影響で2年間の空白が起きてしまいました。時を同じくして起こった会員の若返りで、経験者が激減し、実施すら危ぶまれています。ですが、この機会を好機と捉えて学ぶべきことを学び、変えていきながら、市民の皆様、協力団体、行政と我々が共創することで新たな絆と心を組み上げる契機といたします。


「未来を組む拡大」


卒業制度のある青年会議所は、拡大をしなければ会員数が減少し衰退するしかありません。「明るい豊かな未来」を実現するためには、人の成長は必然であり、人を成長させるのは人との関わりしかない中で、多くの人との活動こそ、一人の力を育てる源泉となりうるのです。青年会議所にとって大きな課題である拡大こそ、まちづくりに繋がる人づくりであり、原動力の根幹です。まちづくりを発信し続けるためには、必ずやり遂げなければならない課題であります。最大の課題であるからこそ、リーダー自らが、率先して動くことが重要であり、このような時代だからこそ事前に対象者への理解を深め、コミュニケーションを図り、青年会議所活動がどのように秦野の未来に繋がるかを理解して頂きます。私を筆頭にメンバー全員で一丸となり、これからの当青年会議所を組むメンバーを増強いたします。


結びに


私は秦野青年会議所で多くの経験をさせていただきました。楽しさ、辛さ、喜び、悲しみ、笑い、怒り。本気で考えなければいけない機会を与える、青年会議所だからこそ私は成長できたと思います。昔の私からは考えつかないほど、仲間やまちの発展を考える機会が増えました。そんな青年会議所活動だからこそ、多くの大切な仲間と巡り会えたと思います。多くの失敗や挫折もありましたが、まちづくり経験をさせてもらったからこそ、今の私がいます。だからこそ秦野青年会議所に恩返しがしたいと思い、理事長の任を受けました。私が体験した貴重な経験をこれからのメンバーに伝えることが使命だと感じております。これからを担うメンバーのために、そしてわがまち秦野の発展のために一心不乱に突き進むことを約します。


公益社団法人秦野青年会議所

2022年度基本計画


基本理念

「人々の心を汲み、持ち味を活かすことで一体の心が組み合わされた運動を生む」


基本方針

「心を組む組織」

「人々の心が組み合うまちづくり」

「未来を組む拡大」


スローガン

「人と人との心組み」